月と私と夏の不思議
私が高校生の時の、不思議たけど本当のお話。
たまに思い出して「誰かに話さなきゃ」と一瞬思い、次の一瞬で忘れてしまうこと。
ここに書き留めなくては…!
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当時、一歳くらいに成長した超かわいいセントバーナードを飼っていました。
夏の夜。
トイレに起きた私はそのまま自分の部屋に戻らず、
外のデッキで寝ている子犬(と言っても結構デカイ)のもとへ。
私の実家は山近くの田舎なので、真夜中は車一台も通らず、辺りは静まり返っています。
月の光と、虫の声。
私はぐっすり寝ている子犬の隣に腰を下ろし、頭を撫でていました。
「カツカツカツカツ…」「ヒタヒタヒタヒタ…」
不思議な動く音、家の前の道路へ目をやると、
薄暗い街灯の光の中、犬が一匹……また一匹…、山手の方面に走っていきます。
その数、数十匹…!!!
大きい犬も小さい犬も関係なく、爪音を鳴らして家の前の道を走り去ります。
はじめの数匹を見た時はそれほど不思議に思わないにしろ、
その後もずっと犬が走っていくのです。
「一体何!?」
我が家の子犬も起きて、その様子を見ています。
私は子犬を抱き押さえ「ダメ、ダメ」と行かないように用心していました。
走る犬の黒いシルエットが、街灯近くでその「犬色」に変わり、
家の前を走り抜けるほんの3秒間。
私と子犬は月の光がそそぎ込むデッキで、黙ってその光景を見ていました。
犬達が走り去ったその後、
子犬は何事もなかったようにもと寝ていた場所へ戻り、
「ダン!」と音を立てて横になり、グーグー寝てしまいました。
私は再び子犬の頭を撫でながら、今見た光景を考えながら…
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あの時、どうして犬達を追わなかったのか…?
あの時、どうして家族を起こさなかったのか…?
今となっては後悔はいろいろありますが、
でもきっと、その時はそんな気には全くならず、
只々、目に映る光景を静かに見ていたのだと思います。
その時の空気や色は今でもしっかり覚えています。
月から見る、デッキにいる私と子犬・道路を走る犬達。
走る犬達から見る、デッキから見てる私と子犬・月。
その3つの位置関係が頭の中ではしっかりと描くことができますが、実際には難しい!!
あ″ぁ〜〜、絵の才能があれば〜〜〜!!!
80年代に西村知美主演の「ドン松五郎の生活」という映画がありました(懐かしい!)
その映画の中に、犬達の集会のシーンがありました。
私が見たのも、集会に向かう犬達の姿だったんだと思ってるのですがネ(^^)
5 Comments
soraさん、こんにちは。
「ハーメルンの笛吹き男」そうですね!
犬にしか聞こえない音域でネ。
でもハーメルンだとラストが切ないですね…
久しぶりに「おとぎのへや」を見たくなりました(^^)
うちにも、赤目のブサ可愛い仔犬がいます。
夜中に起きても、ヒーヒー♪ガタガタ、ドタバタしてます^^;
4年前に水戸で野犬4匹に 追っかけられた事を思い出してしまいました。ブルブル
そうそう「ドン松五郎の冒険」旦那様に話しても、誰も知らないのです!寂しい。。。
あらっ?
「生活」でしたっけ?「冒険」じゃなかった?
08さんこんにちは。お元気ですか(^^)
「生活」ですヨ。
赤目だとしても、ブサだとしても、
愛情丸出しのワンコはかわいいものです◎
うらやましいな〜〜〜!
今日は台所のイメチェンでペンキ塗ってます♪
時間があれば、その後ジャガイモを植えようと思っています♪♪
さらに時間があれば………何か食べたい…!
manakoさん、こんにちはー。
まるで情景が目に浮かぶようです。
すごい「絵」ですねー。
あたし、思うに
「ハーメルンの笛吹き男」が先頭にいたのでは・・・?
わんこたちは、こぞって後を付いていった・・・。
なーんてねっ。