2012年 4月

会いに

2012.04.14.土曜日 18:00

先日、急遽実家へ里帰りしてきました。
入院している、母方の祖母を見舞うためです。
彼女は幼き私に「もーちゃんばあちゃん」と呼ばれていました。
母の実家が酪農を営んでいるので、牛にちなんだ名前です。
今は省略して、ただの「ばあちゃん」になっています。

只々ばあちゃんに会うために病院へ向かった私は、
変わり果てた姿に初めはショックを受けました。
彼女の耳元で話かけると、頑張って反応してくれます。
私は何度も何度も、私が来たことを告げて、
ばあちゃんも何度も「うー」とか「あー」で答えてくれました。
でも、私が行った三日間で、
彼女の瞳に私が映ることはありませんでした。

倒れる前のばあちゃんは、毎年帰郷するたび訪ねる私に、
「嬉しくて涙出る」「遠いんだべー?」を、
一息つくたびに何度も言いました。

もう、あのばあちゃんには戻らないと思うと、とっても悲しいです。

いつ世界がひっくり返ってもおかしくない今日、
なるべく悔いのないようにしたいと思っていたので、
今回ダンナさまを置いて、ピューッと行ってしまったけれど、
自分なりに満足しています。
私の留守中、ダンナさまはかなり張り切って家事をして、
一人の生活を楽しんでいたのには、少々カチンときますが…

12414

帰りの新幹線つばさの車窓から見える、
雪の連峰、田んぼの雪、雪解け水に映る空と雲…
春にほんのちょっと一足前の山形は、とっても美しかったです。

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