2009年 10月
芋煮
山形の郷土の味、芋煮を大鍋で作りました。
芋煮の具や味付けは地域によって様々ですが、私の郷里では、牛肉の醤油味です。
義父が作った里芋を切って一度湯がいて、牛肉、こんにゃく、ささがきのごぼう、舞茸、ネギで作りました。
大鍋で作るとさすがに美味しい!
山形の人は、小学生の頃から芋煮を作れます。
学校行事で毎年河原へ行って作るのです。
1年生から6年生まで混ざって班に分かれて、
材料費を計算して会費を徴収し、町へ買い出しに行くところから全て子供達でやります。
醤油、酒、砂糖などは各自台所から拝借します。
芋煮会当日の朝。
学校へ向かう通学路は、大鍋を担ぐ子や、上手く紐で縛れてない薪を必死で運ぶ子や、
青いビニールシートを背負う子や、紙袋ぱんぱんの荷物を両手いっぱい運ぶ子や・・・
ダンガラ・ゴンゴン・ガダガダ・コンコン!と賑やかな音をたてて、
ちょっとした集団引越しのようです。
河原に着いたらまずは場所取り!
どういう基準で選ぶかは謎ですが、
自分たちの場所が一番だと班長を信じ団結してしまっています。
そして、河原の石を積んで釜戸を作り、各班自力で運んできた薪で調理します。
上手く火をつけれない班は、その時点でかなり出遅れてしまいます。
包丁やまな板ももちろん持参していて、肉を切ったりこんにゃくをちぎったり、
上級生は下級生をめんどうみながら、みんなで調理します。
そして出来あがり!
青空の下、おにぎりと一緒に食べる芋煮は最高に美味しい。
自分の班の芋煮が一番美味しいと信じて疑いません。
今ではスーパーなどで鍋や釜戸、材料までセットで準備していますが、
私が子供の頃はすべて自前で、プラの容器など使わず、
どんぶりも割れないように気をつけて持っていっていました。
重く痛い思いして薪を運んでも、子供達にとってそれは当たり前のことでした。
今、なつかしく思い出すと、
それはそれはとっても良い経験をしてたんだなぁ、としみじみ思います。
最近知ったことですが、ここ数年山形では、
芋煮の残りにカレールーを入れてカレーうどんにして食べるのが定着しているそうです。
今夜の初カレーうどん、楽しみです♪
落花生と友達
photo:携帯電話
今年の春、初めて落花生を植えてみました。
そもそもそれほど好んで食べたいものではないのですが、
スペースの空いた場所にちょこっと植えてみました。
初めて見る葉っぱは丸くてとてもかわいい♪
ほとんど手をかけることなく秋になり、そろそろかな〜っと思い昨日掘ってみました。
出てきたのは、殻を破りニョキッと芽を出してる気合い十分の落花生・・・
ちょっと掘り出すのが遅かったようです(^^;)
その中から食べれそうなのを選んで、さっそく塩茹でにしてみました。
おいしっっ!!
殻の中でパンパンに大きくなってる実。
発芽して食べれない分のリスクは大きかったですが、それをカバーしてます◎
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最近、私に友達ができました(^^)
畑の水路向こうのおばあちゃん♪
お互いに前から気になっていた存在。
タイミングよく顔が向き合えば会釈をしていましたが、
畑では大抵下を向いて作業をしているのでね。
大声を出して振り向かせるほどの仲でもないし・・・
そんなある日。
しゃがんで畑の草取りをしてると、水路向こうから人の近づく気配。
おばあちゃんが鎌を片手に私のところまでやってきました!
なぜかはわからないけど、お互いの身の上話を話まくりました。
初めて話す相手なのに、なんの身構えもいらない。
二人して膝をついて、手を動かしながら・・・もっと知りたい、もっと話したい。
気がつくとあっという間に草はなくなってて、本当に楽しい時間でした。
それから、畑におばあちゃんがいるのを見つけると私が水路を越えていきます。
二人でおしゃべりして、木から落ちてるみかんを拾ってもらってきたりしています。
そのまだ青いみかんを絞ってポン酢にしたり、
塩とニンニクをきかせた鶏肉を、すっぱいみかん汁で煮るのが楽しみなのです。
晴 れ た ら い い な
祖父の椎茸
山形から帰ってくるときに、母方の祖父から大量に椎茸をもらってきました。
祖父は山で椎茸を栽培しています。
大きい物で、直径15cmにもなる肉厚の立派な椎茸。
売るためじゃなくて、食べるために作っています。
その場所は、祖父の家から30mほど行った所。
そう、すでに祖父の家は山にあるんです。
母はいわゆる「分校」に通っていました。
今では子供が少なく廃校になってしまっていますが、
その分校までも、片道3kmの所に祖父の家があります。
田舎の田舎。
携帯電話もつながりません。
私が祖父の家を訪ねたとき、ちょうど従妹が彼氏を連れてきました。
岩手出身の彼氏。
彼はそこを「都会だ〜」と言いました。(一同驚嘆!)
もらってきた山ほどの椎茸。
醤油と砂糖で佃煮にしたり、刻んで鶏ひき肉と味噌と砂糖で炒めたり、
吸い物はもちろん、いろんな調理法で毎日たっぷり椎茸を食べています。
おいしい。
行きたい。
また、会いたい。